プロフィール

駒野 雄一(Yuichi Komano)

千葉工業大学 情報変革科学部 高度応用情報科学科
千葉工業大学 情報科学部 情報ネットワーク学科 教授
博士(理学)

学生時代は数学科に所属して、代数的整数論を勉強しました。その後、楕円曲線暗号に興味を持ち、博士前期課程では公開鍵暗号に関する暗号理論を勉強・研究しました(2003年3月修了)。
 2003年4月に総合電機メーカの企業研究所(株式会社東芝・研究開発センター)に入社したのち、以下の研究に従事して基盤技術を開発するとともに、暗号製品や商用システムのセキュリティ向上に貢献しました。また、一連の成果を博士論文にまとめ、2007年に博士(理学)の学位を受領しています。その他、2019年4月から研究企画部に所属して、情報通信技術を中心として研究所の技術全般の研究企画に携わり、技術と応用の知見も広げました。

  • 暗号理論研究
    • プライバシーや公平性、処理効率の向上を図る高機能暗号
    • 身近なものを利用する物理的暗号技術
  • 安全な暗号製品の研究開発
    • サイドチャネル攻撃とその対策
    • 計算・メモリ効率の良い暗号実装技術
    • Physically Unclonable Functionの応用プロトコル
  • 情報セキュリティの応用技術
    • 次世代電力網のセキュリティとプライバシ―
    • 自動車セキュリティ
    • その他の社会インフラシステムで用いる暗号プロトコル
  • など

 2023年4月に千葉工業大学に籍を移した後は、上記研究テーマに加えて、安心して暮らせる世の中を実現するためのセキュリティ心理学とトラスト、また、来るAI・量子情報処理時代に必要となるセキュリティ技術などの研究にも着手しています。

 社会課題を解決する技術の研究開発、セキュリティ人材の教育・育成を行っておりますので、お困りごとがございましたらご相談ください。


<研究成果、受賞情報、学外委員歴、担当講義など>
Researchmap
DBLP
ORCID
教員情報(千葉工業大学サイト)

<学位論文>※先生方のご所属は論文提出時点
・卒業論文(2001年3月、早稲田大学)
 題名:種数2の超楕円曲線のJacobianの倍算の高速化について
 指導者:足立恒雄先生(早稲田大学・教授)、金山直樹先生(同・助手)
・修士論文(2003年3月、早稲田大学)
 題名:公開鍵暗号系の安全性
 指導者:足立恒雄先生(同上)、太田和夫先生(電気通信大学・教授)
・博士論文(2007年7月、早稲田大学)
 題名:Provably Secure Digital Signatures with Additional Property
 和文名:証明可能安全な機能付きディジタル署名方式
 主査:足立恒雄先生(同上)
 副査:小松尚久先生(早稲田大学・教授)、太田和夫先生(同上)